自作PCがどうにも不安定なのでB550チップセットのASUSマザーボード「TUF GAMING B550-PLUS」に交換しました
今年の2月に、AMD Ryzen7 3700X + B450チップセット搭載の Asrock「B450 steel legend」にて、自作PCを組みました。
上記記事には追記したのですが、メモリが定格の3200MHzだと不安定で、PCパーツショップのtweetによると、B450チップセットでは、2666MHzまでしか想定されていないという話で、メモリの周波数を2666MHzにしたら安定するようになったということがありました。
【公約守りました→どの種類のメモリーを使ったら良いか迷った時に見る一覧表】特にRYZEN 第三世代+B450マザー組み合わせの場合お店でお奨めできる組み合わせはNative DDR4-2666迄となります。ロマンを求めてそれ以上のクロックで挑戦される方は自己責任となります。→続く pic.twitter.com/Cjt9rQaERv
— PC DIY SHOP FreeT (@PCDIYFreeT) August 6, 2019
もともとPCのメイン用途としての開発は、ノートPCのThinkpad X1 Extremeや、Macbook Proで行うことが多く、そこまで利用機会が多くないのですが、ここのところ、リモートワークの日数が増え、リモートワークは自分の開発とはPCを分けて、自作PCを利用する機会が多くなっているのですが、1日1回はブルースクリーンになるくらいの安定性で、「う〜む…」という感じがしていました。(以前に、メモリを定格3200MHzで動かしていたときは、1時間に1回は落ちてましたので、それよりはだいぶマシなのですが。)
そもそもAMDのRyzenはその構造上、メモリの速度によって速度が変わることもあり、メモリの周波数を挙げられないのはRyzenのパフォーマンスを最大に活かせないのも少し気になっていました。(それでもスペック上は、十分速いですが。。)
また「自作したい熱」も、再燃していて、でもこれ以上PCを組んでも用途が無いし…ということで、この際だから自作PCのマザーボードを最新チップセットのものに交換するということで安定性を手に入れるのと同時に、「自作したい熱」を冷まそうと思いたちました。
きっかけは、Amazonセール
amazonが毎月末にセールしていますが、今回のセールでは、キオクシア(KIOXIA)(旧東芝メモリ)のNVME(PCIe)のSSDが20%くらい安くなっていました。
もともと私のRyzen搭載PCは、十分速いという理由で、SATAの512GBのSSDにしていて、それで実際何の不満も無いのですが、steamで積みゲーが増えれば増えるほど容量が心配になってきていて、SSDの増設を考えていました。さらに、国産のキオクシアがウェスタンデジタルやサムスン、Crucialなどの他のメーカーと遜色ない速度と値段でSSD出してきたということで試してみたいという気持ちもあって、ずっとウィッシュリストに入っていたのですが、セールということで購入しようと思い立ちました。
SSDだけ購入しても、システムドライブを入れ替えるのはめんどいので、単に増設するだけで、どうせシステムドライブは、SATAのままになりますし、上述のように不安定だなと思っていましたので、どうせなら、マザーボードも変えて、キオクシアのSSDをメインのドライブにして、Windowsも再インストールしなおすか、という気持ちが出てきて、我慢できずにマザーボードもセットで購入してしまいました。
いやぁ、amazonのセールは覗いちゃだめですね。。。
ついでにCPUグリスも試してみたかった「MX-4」を購入
マザーボードを交換するということは、CPUクーラーもCPUも一旦外すので、CPUグリスも塗り直しになります。現状は、NoctuaのCPUクーラーに付いてきた付属のグリスを塗ってあり、それで正直めちゃめちゃ冷えてました(最近は使いながらずっとCPU温度見てましたが、部屋の冷房入れれば50℃前後、入れなくても60℃前後で落ち着いてました。)
まぁ、吉田製作所さんの動画を見ていると、正直グリスは一定以上のものになれば差は無いに等しいようですので、何でもいいんですが、吉田製作所さん勝手推奨グリスの「MX-4」をこの際なので試してみることにしました。
なぜASUS(エイスース)のマザーボードか
もう一つインテルCPUで組んだサーバー用自作PCにASUSのマザーボードを利用しています。これがすこぶる安定していて、もう4ヶ月連続稼働しています。Linuxが安定しているだけなのか、インテルCPUプラットフォームだからなのか、その他相性なのかわかりませんが、ほんとに安定していて、全然違うなという印象です。
その他さまざまな情報にあたりましたが、やはり安定性という意味でASUSのマザーボードには安心感があります。また、現在利用しているAsrockのSteel Legendは、B450チップセットが搭載されていますが、本来B450チップセットは第2世代Ryzen用のチップセットで、BIOSのアップデートで第3世代にも対応する形で動いています。しかし、B550チップセットはそもそも第3世代Ryzenに向けて提供されており、その点でも安心感があります。
そこで、ASUSのB550チップセット搭載マザーボードで、フォームファクターは、ATXで、なるべく安いものということで、「TUF GAMING B550-PLUS」を選ぶことにしました。
いざ、マザーボードの交換を
マザーボードと、CPUグリス(MX-4)と、KIOXIAのSSDが届いたので、マザーボードの交換にとりかかりました。これで実際安定するかはわかりませんが、安定してくれたらいいなぁというのと、まぁ交換作業を楽しめればいいなという思いで始めました。
手順としては、下記で行う予定でした。
- マザーボードに接続されている各種ケーブルを抜く(CPUファン、ケースファン、電源、SATA、ケーススイッチ系、USB、Audioなど)
- グラフィックボードを抜く
- CPUクーラーを外す(グリスを拭き取る)
- CPUを外す(グリスを拭き取る)
- マザーボードを外す
- マザーボードから、CPUクーラー固定用の金具を外す
- 新マザーにCPUクーラー固定用の金具を取り付ける
- 新マザーにCPUをつける
- 新マザーボードをケースに取り付ける
- 新マザーに旧マザーからメモリを持ってきてつける
- 新マザーに新SSDをつける
- 新マザーに各種ケーブルを接続する
- 新マザーのCPUにグリスを塗り、CPUクーラーをつける
- 新マザーにグラフィックボードをつけて補助電源を挿す
実際にやってみると、だいたい上記手順で完了したのですが、CPUクーラーを外したとき、CPUとCPUクーラーが強力にくっついていたようで、CPUクーラーを取り外したら一緒にCPUも抜けてしまいました(いわゆる「すっぽん」ですね)。
これにはめちゃくちゃ焦りました。CPUの留具は締められたまま外れたわけなので、CPUが壊れていないか超心配になりました。見る限りは、ピン折れやピン抜けなどはなかったのですが、実際に交換が終わってBIOS起動するまで不安でいっぱい状態でした。
結果としてはCPUは壊れておらず、全パーツ無事に移行できました。
あんな小さいパーツが数万円するとかほんとおそろしいですね。。
すっぽん後にCPUクーラーからなんとか外したのですが(縦方向だと外れないのですが、横方向にずらすとぬるりと外れました。
▼付けなおしたRyzen7 3700X
▼KIOXIAのSSDを付けた様子
CPUグリス「MX-4」は塗りやすく、よく冷える
CPUグリスは、Youtubeチャンネル「吉田製作所」の勝手推奨グリスである「MX-4」を利用しました。熱伝導性能が高いわりに安く塗りやすいということでしたが、確かに塗りやすく、また交換したあとのCPUの熱具合も交換前とほぼ同等でよく冷えています。
パフォーマンスは変わらないが、すっごい安定してる
上述のとおり、B550チップセットは、第3世代Ryzen(Zen2)および第4世代Ryzen(Zen3)用に設計されており、B450は第2世代Ryzen(Zen+)までのRyzen用に設計されています。そのため、B550のほうが、Ryzen7 3700Xの性能を引き出せるのではないかと思っていました。
しかし、実際にCINEBENCH R20で比較してみると、パフォーマンスはほぼ変わらず、なんなら少し落ちました。
下記比較表のとおりです。(CINEBENCH R20のバージョンは計測同時のもので再計測はしていません。結果はいずれもマルチコアのものです。数回計測していますが、ほぼ誤差といえる範囲での違いしかでません。)
Asrock B450 Steel Legend | ASUS B550 TUF GAMING-PLUS |
---|---|
4874 | 4739 |
しかし、安定性は段違いで、交換して以降、1週間ほどほぼ変わらない形で利用していますが、ブルースクリーンは一回も起きていません。こんなに安定しているのかとびっくりしています。マザーボードが原因かどうかは不明ですが、とりあえず解決したので、交換してよかったです。
KIOXIAのSSDパフォーマンスは想定通り
体感することは難しそうですが、KIOXIAのSSD「SSD-CK500N3P/N」のCrystal DiskMarkの結果は以下の通りです。大体PCIe3.0の限界性能くらい出ているため満足です。
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