MacBook Air(2010年モデル)とThinkPad X201sのキーボードの比較
キーボードが良いから(もしくはまともだから)ThinkPadを選ぶという人は多いだろうと思う。あわせてTrackPointがあるからという人も多いと思う。かくいう私もその一人。
しかし、ThinkPadと併行してMacbook Airを使っていると、もう次はMacBook Airで良いんじゃ無いかと思うようになっている。MacBook Airをモバイル用にして、デスクトップにRealforceでキーボードとすれば十分で、ノートPCは、ThinkPadじゃなくてもいいんじゃないかと思う。
それくらいMacBook Airのキーボードとタッチパッドはよく出来ている。二本指スクロールでスクロール出来るというMacならではの利点もあり、また独立型キー+クリック間のある感触は、非常に快適でThinkPadに勝るとも劣らない快適さを有している。
キーボードに関しては、Macbook Airの方が良いと感じる場面すらある。
Macが良い理由
MacBook Airの方が良いと感じる理由を考えてみる。MacもThinkPadも日本語キーボードを前提にしている。
まず、MacBookは、ThinkPadと比較して余計なキーが少ない。ThinkPadは、Windowsキーやコンテキストメニューキーがついていて、スペースキー、Altキー、Ctrlキーが小さくなってしまっている。総合的に見れば7列キーボードのThinkPadの方が便利なことは言うまでも無いが、スペースキー、Altキー、Ctrlキーというアクセス頻度が多いキーが小さい・大きいという差は、使えば使うほど感じる。
また、ThinkPadには、カーソルキーの左上と右上にブラウザの「戻る」「進む」ボタンがついている。間違えて押してしまうという欠点以上にここにつけるメリットがあるのなら教えて欲しい。たいていのブラウザ上で、BackSpaceキーで戻れるし、Shift+BackSpaceで進めるのに、なぜここに専用キーを配するのか、意味がわからない。(なお、Vista用のキーボードカスタマイズユーティリティを利用して無効に出来る→takyam.net: Thinkpad X201 で キーボード右下の「戻る」「進む」キーを無効化)
かくして、ThinkPadは、アクセス頻度が高いキーが小さい上に、余計なキーがついているという点で、MacBook Airのキーボードに劣るのである。
また、英語入力と日本語入力との切り替え方もMacBook Air(日本語キーボード)の方が優れている面がある。Macにおいては、かなキーと英字キーが独立しており、かなキーを押せば日本語入力、英字キーを押せば英字入力と明確である。ThinkPadというかWindowsは、(デフォルトの設定であり変更も可能であるが)基本的には「半角/全角」キーによるトグル切り替えである。「半角/全角」キーは、数字の1の隣にあり、1を入力しようとして入力モードを切り替えてしまうという間違えが発生する危険性があるし、常に、今は日本語入力中なのか英字入力中なのかを把握しておかなければならなくなる。
この点においてもMacBook Airの方が優れているように思う。
IMEについては、現在ではそんなに差は無い。MS-IMEとことえりでは優劣がつけがたく、辞書連携、フォントのレンダリングのきれいさの点でことえりの方が良いかなとも思う。その他IMEとしては、MacにもATOKが提供されている(バージョンはWindows版が先行気味)し、Google日本語入力もWindows版とMac版が提供されており大差は無い。
あれ?Windowsが終わってるんじゃ?
キーボード主体で見た場合、どうやら終わっているのはWindowsということになりそうだ。ノートPCにおいては、どうやってもWindowsキーとコンテキストメニューキーが邪魔だ。これらを搭載しなければ、「Windows 7 Certified」認定をMicrosoftが出さない時点で、ThinkPadは、かなり不利な戦いを強いられているように思う。(もちろん、Windowsキーとコンテキストメニューキーがあるから、Windows PCじゃなきゃダメなんだという人もいるかもしれない。Windowsキー+TabでのWindows切り替えは便利だし、Windowsキー押し下げ→キーワードによるプログラム起動も素早くて便利だ。だがそれは別にそのキーが無くても出来る。)
ThinkPadは、これからもWindows PCを採用し続けるであろうが、Chrome OS搭載モデルでWindowsキーとコンテキストメニューキーを排したキーボードが出たりしないかなぁと思っていたりもする。今度は、Edgeシリーズの独立型キーボードも試してみよう。
売り上げランキング: 5386
売り上げランキング: 2574
売り上げランキング: 4997
売り上げランキング: 3292
ディスカッション
コメント一覧
MacBookAirとThinkpadという点で趣向が同じなので共感する部分が多いのでコメントしてみました。
私はつい最近までThinkpad信者だったのですが、売っぱらってAirをメインマシンにしました。ある意味キーボード配列で苦労しましたが、ただどうしてもキーストロークが浅いせいかめちゃくちゃ疲れますがどうですか?
kirinさん
コメントに気づくのが遅くてごめんなさい。管理人です。
そうですね、ストロークの浅さが惜しいなと感じるところです。
ただ、私の場合、Realforceに慣れていることもあって、ストロークが浅くても指への反動が小さい感じです。そんなに疲れはしないですね。
7月に発売の新Airは、ストロークが若干深くなって、Macbook Proっぽい感触になっています。
でもやっぱりキーボードは、ThinkPadですね。
ピンバック & トラックバック一覧
[…] 前、両マシンのキーボードを比較した記事をアップしており(→MacBook Air(2010年モデル)とThinkPad X201sのキーボードの比較)、その時の結論としては、「両方良い」「MBAでも十分」という […]
[…] 前、両マシンのキーボードを比較した記事をアップしており(→MacBook Air(2010年モデル)とThinkPad X201sのキーボードの比較)、その時の結論としては、「両方良い」「MBAでも十分」という […]