PENTAXの一眼レフでまた改めて撮影してみた
ここ数日、OMDS(旧OLYMPUS)の PEN E-P7 というミラーレスカメラで撮影を楽しんでいます。軽量かつコンパクトなレンズとの組み合わせで、カバンへの収まりもよく、取り出しやすく、首から下げてても負担にならないモデルです。クラシカルでかわいい見た目で持っていても楽しいし、小さいのに、ちゃんと持ちやすい形のグリップになっていて、とても構えやすくて気に入っています。
一方で、私は以前から、PENTAXの一眼レフであるK-70を愛用していました。ですが、ここ数年カメラを持ち出す機会とモチベーションがなくて、ずっと使っていませんでした。
しかし、上述のように、最近では再びカメラ熱が再熱し、PENTAXの PENTAX STATEMENT で一眼レフにこれからもこだわっていくという覚悟を知りました。せっかく持っているということもあって、また一眼レフなPENTAXを使ってみようと思い、また持ち出してみました。
防塵・防滴で雨も安心
上述の PEN E-P7 は防塵・防滴ではありませんが、私が持っているPENTAXの K-70や、PENTAX STATEMENTを体現したと言える最新モデルのK-3 mark iiiも含め、現行ラインナップ上のPENTAXの一眼レフカメラボディはすべて防塵・防滴となっています。
また、レンズも防滴のタイプが非常に多く、それと組み合わせれば雨でも安心です。天気予報では雨でしたので、こういうときには、PEN E-P7 はちょっと持ち出しづらいなと思っていましたので、ちょうどよかったです。
光学ファインダーはやっぱり良い
PENTAX K-70 を持って 神奈川県横須賀市にある無人島「猿島」に行ってきました。猿島は、京急の横須賀中央駅から歩いて15分ほどのところにある記念艦・三笠のすぐ横からフェリーに乗って向かいます。
猿島は、戦時中は、軍事施設として利用されており、東京湾唯一の人工ではない自然の島だそうです。
朝一番の便で上陸してから、人が来ないうちに、軍事施設としての面影、兵どもが夢の跡のような寂れた景色を撮影しに行きました。
通路は木々が影を作ってくれていて暗いところと、葉の間から漏れる太陽の光とが良い感じの雰囲気を醸し出してくれています。
この光を光学ファインダー(Oprtical View Finder)で見つめて切り取るのは、やはり楽しいというように感じました。ファインダーを覗き込むと、そこには画角に切り取られた景色があり、太陽光も、葉の色も木漏れ日もそのまま見れます。「これからこの景色を切り取る」という感触があって、ミラーレスとはちょっと違うなと感じるところでした。
ミラーレスの場合、電子ビューファインダー(Electrical View Finder)もしくは液晶に、画角が表示されますが、例えばF値を上げて絞っていけば、画面に表示される写りも暗くなっていったりします。ミラーレスの場合、EVFもしくは液晶を覗き込むのは「こういう写真が撮れますが、よいですか?」みたいな確認になります。その方が失敗しないし便利なのですが、覗き込む時の高揚感というか、秘密の自分だけのモノという感じが無いなと思いました。
一方で、太陽を画角に入れて撮影する時は、光学ファインダー(OVF)だと眩しいという感じがします。ただ、それはそれで、どのくらい眩しいかを感じることができ、リアルな被写体を感じることが出来るという意味では良いのかなとも思いました。このくらいのまぶしさなら、このくらい絞るとどうなる、とか考えていく材料になっていくように思いました。
どっちが良いのかというのは、趣味として考えると難しいところです。ミラーレスのEVFや液晶の方が、落ち着いて写真の出来上がりを確認できて便利です。一方で、一眼レフのOVFの方が覗き込むのが楽しく、実際の被写体に触れている感じがあります。
ちなみに、一眼レフは、ライブビュー(LV)という機能があり、普通に液晶でプレビューしながら画角を確認する機能があります。でもK-70で確認した感じF値をいじっても液晶には反映されないようでした。バリアングル液晶で、K-70は象面位相差AFを利用できるのでLV撮影も結構便利だったりするのですが、やはり撮影前に確認できるというメリット自体はミラーレスの方が良さそうです。ここもちゃんと作り込むことがもしできるのであれば、一眼レフは、OVFも液晶でも撮影が出来て、大は小を兼ねる的に使えて便利なのにと思ったりもします。
銘玉レンズ「smc PENTAX-FA 31mm F1.8 AL Limited」
天気予報では雨だったのですが、いざ行ってみたら、めちゃめちゃ晴れていました。そこで、PENTAXのレンズでは誰もが絶賛していて悪い噂を聞かない銘玉レンズ「smc PENTAX-FA 31mm F1.8 AL Limited」で撮影を行いました。
ここ最近使っている PEN E-P7 は、イメージセンサーがマイクロフォーサーズということもあって、APS-CのPENTAX K-70だと、結構ボケるなという印象になります。「smc PENTAX-FA 31mm F1.8 AL Limited」は、わりと優しくぼけてくれますし、風景も空もクリアで非常に良い描写だと思いました。
フルサイズ用のレンズのため、APS-Cセンサーのボディで利用すると周辺ではなく中央部の描写だけを利用することになり、甘い描写が無くなるというところも良いなと思っています。
最近では、HDコーティング版が出たため、こちらのsmc版はディスコンですが、非常に良いレンズだと思いました。あとは、レンズ内モーターを入れてくれたら個人的には完璧な標準画角(APS-Cだと、35mm判換算で、47.5mmになる)の単焦点レンズです
HD PENTAX-FA 31mmF1.8 Limited ブラック 広角単焦点レンズ 20210
著者/メーカー(ブランド): リコー
カスタムイメージ「銀残し」
PENTAXの昔からあるカスタムイメージである「銀残し」を今回の撮影では多用しました。(本当は「里び」(SATOBI)というカスタムイメージを利用したかったりするのですが、K-70では利用できないのが残念です。)
あまり使ったことがなかったので、どう使えばよいのか分かっていないのですが、朽ちた感じの猿島に似合うかなと思って、この日は「銀残し」で撮影してみました。
デフォルトの「鮮やか」と比べると、全然違う感じなのですが、なんとも言えない寂寥感が出たり、写真によってはダークな雰囲気になったりします。使うべき場面を見極めて使いたいところですね。RAWで撮影して、ボディ内現像でいろいろ試してみたいところですね。K-70でも出来そうですが、RAWでの保存がいろいろめんどくさいなーと思ってしまう自分がいます。やるならRAWとJPEGの同時保存ですが…こういうことを考えるとデュアルスロットのボディで、片方にRAW、片方にJPEGみたいな保存の仕方が良いなと思い始めたりしています。カスタムイメージの「里び」(SATOBI)が使えて、デュアルスロットなボディが欲しくなってきてしまいました。
ちなみに、PENTAXの他のカスタムイメージの色合いは下記サイトでも紹介されています。
ミラーレスと比較して
ファインダーについては、上述の通りです。そのほかにシャッターフィールが違うなとも感じるところです。物理的なシャッターの振動をわずかに感じるところが、「うん、撮れたな」と実感して分かるというか、手応えがあるので、画面でプレビューを見ないで次々撮影していけるところは良いなと思いました。
ミラーレスだと、撮影して、プレビュー見て、「OK、次」「あ、ちょっとダメか」みたいになりがちかなと思います。
一眼レフでもそういう撮り方をするときはあるのですが、どんどん撮影していきたい、みたいなときは、ミラーレスほどプレビューが気にならないというか、プレビューの一瞬じゃ「どうせわからんから、後で見る、たぶん失敗してる」(たまに成功してる)みたいな感じになります。
帰ってきて、大きいディスプレイで見て、「おっ」と思ったり、「あれっ?」って思ったりする振り幅が大きいのはやっぱり一眼レフかなと思います。
やっぱりこれもどっちが良いということではないのですが、どっちが楽しいか、どっちを良いと思うかの好みの問題かなと思います。
私は、ミラーレスも一眼レフもどっちも別々の楽しみ方があるようにも思えました。写真やカメラの勉強をしていて、一つの概念をまた違った観点から理解できる面もあるように思えるので、両方とも保持していこうかなと改めて思いました。
感想まとめ
PEN E-P7で満足していたので、正直PENTAX資産を全部処分しようか少し迷っていました。今は逆に、PENTAXの最新モデル K-3 mark iii がほしくなってきて、違う迷いが生じてしまっています。困りました。
カスタムイメージ面白いですね。PENTAXは他にもいろいろカスタムイメージがあって、ボディ内現像機能も面白そうだなと思いました。ますます、K-3 mark iii 欲しいですね…
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