2023年8月に smc PENTAX-FA 31mm F1.8 AL Limited の ウェポン化をしてみた
銘玉レンズ「smc PENTAX-FA 31mm F1.8 AL Limited」
PENTAXのレンズ「smc PENTAX-FA 31mm F1.8 AL Limited」(以下、smc FA 31mm Limited)は、古くから銘玉だと言われ続けているレンズです。すでに、コーティングがより洗練されたHD版の「HD PENTAX-FA 31mm F1.8 AL Limited」が出ており、smc版は生産終了となっています。
HD PENTAX-FA 31mmF1.8 Limited ブラック 広角単焦点レンズ 20210
著者/メーカー(ブランド): リコー
このsmc FA 31mm Limited については、レンズの先にあるフードが取り外せないにもかかわらず、小さくあまり意味の無いフードになっています。
公式サイトに掲載の右画像を見ていただくと分かると思いますが、特に横方向にはフードがついてないに等しい状態です。
このため、逆光に弱く、フレアやゴーストの発生がしやすいと言われています。フルサイズセンサーで使うか、APS-Cセンサーで使うかによっても違うようです。ただ、実際にAPS-Cセンサーで使ってみても、そこまで逆光耐性が低いとも、フレアやゴーストが発生しやすいとも私は思いませんでした。
しかし、元々本レンズは、フルサイズセンサー用(35mmフィルムカメラ用)のレンズのため、APS-Cセンサーのボディで使う場合、ファインダーで見えない光が入ってきていることがあるそうです。
そういう意味でも、またレンズ保護の観点からもフードがある方が安心です。そこで、巷で昔から言われているウェポン化なるものをしようと思い立ちました。
フルサイズセンサーのカメラボディ(K-1、K-1ii)でウェポン化した本レンズを付けると、ケラレるのでご注意ください。あくまで、APS-Cセンサーのカメラボディ(K-3シリーズ、K-5シリーズ、K-7シリーズ、KF、K-70、KPなど)と組み合わせて使う場合に有効です。
ウェポン化とは?
ウェポン化とは、このレンズにいろいろ付けたり加工したりして、十分なフードを取り付けることを言うようです。
いや、普通にフード付ければ良いやないかいと思う方もいるかもしれません。ただ、右画像のように本レンズの先端を見ていただくと、デフォルトでついている中途半端なフードが邪魔して普通にフードが付けられないのです。(58mm径のフィルタは付けられます。)
このデフォルトのフードは通常取り外すことも出来ません。これを綺麗に外す(…というか、切り取るみたいなイメージでしょうか)のは結構大変そうです。
どうやってウェポン化するか?
巷の記事を見ると、いろいろな方法があるようです。
ポイントとしては、本レンズは、58mm径のフィルタは付けられるということです。ここに、継ぎ手リングや、ステップアップリング、ステップダウンリングを付けたうえで、フードを付ける、というのが一般的な手順のようです。これなら、対象商品を購入して取り付けるだけなので、簡単です。
…と思ったのですが、一体どれを買えば良いのかよく分かりませんでした。。。八仙堂さんというところの継ぎ手リングが紹介されているところがありましたが、八仙堂さんというところはもう閉店ガラガラしてしまっているそうで利用できなそうでした。その他、ステップダウンリングとかステップアップリングと紹介されているところもあったのですが、一体どれやねんという感じでした。。。
そこで、私が実際に試して問題なかった商品をご紹介します。下記になります。
継ぎ手リング
下記を購入しました。ちなみに、1個ではありません。4個買いました。実際には3個でも足りそうです。
58mmのリング径を延長するリングみたいな意味合いになります。これで、デフォルトのフードが邪魔してフードを付けられない点を解消します。3個でも良いのですが、ぴっちりしていて購入したフードでデフォルトのフードを擦りそうでした。そのため、私は4個購入することとしました。
下記リンク先では、いっぱい種類がありますが、リンククリックで該当のものが開くはずです。オス-メス(58-58mm)というものです。
継手リング オス-メス カメラ アダプターリング 全168種 (58-58mm)
著者/メーカー(ブランド): AseiwaA
フード
HAKUBAの下記の58mm径のものを購入しました。金属の質感が、このレンズの金属の質感にぴったりマッチして違和感が無いです。
ハクバ HAKUBA レンズフード メタルレンズフード 高強度6000系アルミニウム合金製 58mmフィルター径装着用 ブラック KMH-58
著者/メーカー(ブランド): ハクバ
キャップ
上記フードが、62mm径になりますので、下記PENTAXの純正キャップを購入しました。58mm径ではないのでご注意ください。
ペンタックス PENTAX レンズキャップ O-LC62 31608
著者/メーカー(ブランド): リコー
上記を組み合わせて、後は取り付けるだけ、という簡単手順です。
いや、実は、継ぎ手リングって何やねん?って思って、amazonで調べてたら、上記組み合わせが出てきたんです。
「あれ、なんか、これで良さそうじゃね?」と思ったら、マジで大丈夫でした。たぶん同じことしている人がそれなりにいるのでは無いかと思います。
取り付け後は、こういう感じ
上記の継ぎ手リング4本だと以下のような感じ
上の画像は、継ぎ手リングを4本付けた状態です。こういう感じで、十分なフード状態になっています。デフォルトのフードを擦ることもなく、干渉もしません。
上記の継ぎ手リング3本だと以下のような感じ
上の画像は、継ぎ手リングを3本付けた状態です。こういう感じで、十分なフード状態になっています。デフォルトのフードと一体感が出ます。外れそうという感じもしないですし、これでもいいかもしれません。
ウェポン化の語源?
ところで、ウェポン化という命名ので語源としてはよく分かりませんでした。直訳なら武器化です。
武器化と聞くと、幽遊白書の蔵馬(植物の武器化)しか浮かばないおっさんジャンプ世代のワタシですが、実際にやってみたあとの完成図としては、本記事の一番上の画像か、もしくは下記画像のようになります。
画像を見ていただくと、筒部分が長くなるので、どうも、バズーカ砲っぽくなります(もしバズーカが分からないかたは右画像みたいなヤツです)。バズーカ砲っぽいので、武器っぽくなる、ところから転じてウェポン化という命名になったんでしょう。見たままですが…。もしかしたら、違うもっと深い謂れがあるのかもしれないですが、よく分かりませんでした。
ところで、バズーカ砲といえば、私は、シティーハンターの海坊主が持っているところが一番に浮かぶのですが、そろそろエンジェルダストな映画が始まるので、みなさん見に行きましょう。
すいません、話が逸れました。上に掲載の画像を見ていただくと分かるのですが、フードもかなりしっかりつくようになり、なにより、キャップがちゃんとパチッと止まるキャップを利用することができます(付属のキャップは、かぶせるタイプで簡単に外れなそうではありましたが、若干不安)。
まとめ
というわけで、PENTAXの銘玉レンズ「smc FA 31mm Limited」のウェポン化するにはどうするかという解説記事でした。もっと良い継ぎ手リングとか探せばありそうですが、探すのめんどかったのもあり、これで一発で解決して良かったーという感じです。
もし、ウェポン化したい場合には、上記を参考にしてみてください。ちなみに、上記は、smc版ですが、HD版でも有効では無いかと思います。確認はしていないので出来ないかもですが。
撮影してみた感じ、ケラレることは無いことは確認済みです。また、ウェポン化したレンズを付けて、撮影に行きたいと思います。(作例を撮ってから記事を書けよというお叱りは甘んじて受けます…)
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